大学入試センターが2018年11月に実施した大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)の最終報告をまとめたところ、記述式問題が出題された数学Ⅰ・Aで平均得点率が3割を下回るなど、5科目で目標としていた得点率5割程度に届かなかったことが分かった。

 大学入試センターによると、試行調査は2018年11月10~11日、全国の高校2、3年生約6万8,000人が参加して実施された。マークシート式解答部分については2018年12月に結果を速報しているが、今回は記述式問題の採点と全体の問題量、難易度を分析した。

 記述式問題は数学Ⅰ・Aで計3問が出題されたが、正答率は3.4~10.9%とかなり低い結果となった。マーク式も含めた数学Ⅰ・Aの平均点は26.61点で、平均得点率の目標に及ばなかった。

 国語でも記述式問題が3問出題された。評価は点数でなく、A~Eの5段階で表示され、最高のAが14.5%、Bが14.6%、Cが29.9%、Dが30.8%、Eが10.3%だった。自己採点の一致率は66.0~70.7%となり、2017年11月実施の前回試行調査の67.0~77.4%を下回っている。

 大学入試センターは平均得点率を5割程度と想定して作問していたが、数学Ⅰ・A、生物、物理など数学、理科の計5科目で及ばなかった。全体の問題量や難易度に課題を残した格好になっている。

 文部科学省は今回の分析結果を踏まえ、共通テストの実施大綱を5~6月ごろに公表したいとしている。

参考:【大学入試センター】大学入学共通テストの導入に向けた平成30年度(2018年度)試行調査(プレテスト)の結果報告及び地理歴史A科目の参考問題例について

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大学ジャーナルオンライン編集部

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