日本工業大学は、先進工学部に新設したデータサイエンス学科の記念イベントとして2022年5月16日、日本アイ・ビー・エム株式会社の石田秀樹氏を講師に迎え、データサイエンス学科、情報メディア工学科の新入生を対象とした講演会を開催した。
講師を務めた石田氏は、「組織」と「人」の側面から企業変革に携わり、大規模企業を中心に、20年以上のコンサルティング経験を基にした実践的な変革支援に従事してきた。
講演では、映画(ホラー映画)の予告編を人工知能(IBMのWatson)によってわずか1日で作成したことや、企業の買収先の選定など経営に関する重要な意思決定支援をWatsonが行ったことなど、エピソードを交え、様々な革新的なデジタル技術の登場が社会に変革をもたらす時代(第四次産業革命)を迎えていることについて分かりやすく解説した。
さらに、今後の企業においては、顧客への価値提供の再定義を進め、デジタル技術を駆使し差別化・競争優位性を生み出すDX(デジタルトランスフォーメーション)が生き残りのために必須となること、そして、これから消えていく仕事とは何か、増える仕事は何か、将来的に求められるスキルについてなど、大学生が自らの将来を描くために非常に重要となる社会の未来像についても語った。
聴講した新入生からは、「自分の想像よりもはるかにAIが進歩していることに驚いた」「デジタルトランスフォーメーションがどういうもので、なぜ重要なのかがよく分かった」「テクノロジだけでなく人間力がとても大事」「自分たちが置かれている現在と今後について深く考える機会となった」「身の回りのことについて自ら問題提起をし解決するためにはどうすればいいかを考える習慣をつけたい」といった感想がきかれ、今後の大学生活を考えるうえで大変有益な講演となったようだ。
参考:【日本工業大学】データサイエンス学科新設の記念イベントとして、日本アイ・ビー・エム株式会社で活躍されている石田秀樹氏の講演会を開催