株式会社大学通信が発表した「実就職率ランキング2022」において、実践女子大学が女子大学で全国2位を獲得した。実就職率は94.0%で、同大学では過去最高の就職率となっている。
実就職率とは、大学院進学者を除く卒業者(修了者)数のうち、就職した人数の割合を算出したもの。「実就職率ランキング2022」は、医科・歯科の単科大学等を除く全国743大学に2022年の就職状況を調査し、555大学から回答を得て作成している。データは2022年7月20日現在のもので集計中・未回答などの大学は除外している。
今回、卒業生1,000人以上の全国の女子大学で2位、私立大学の中では9位、国公私立大学でも12位にランクインした実践女子大学の実就職率向上の裏には、一人ひとりの個性や進捗に合わせたきめ細かい支援がある。
実践女子大学は、第一期キャリア形成支援改革を掲げ、2019年度に学生サポートのプラットフォーム「J-TAS(Jissen Total Advanced Support)」を始動。学生一人ひとりの成長記録を蓄積し、教職員が共有できる環境を構築した。さらにワンストップでの学生支援を実現した部署統合や、教職協働での支援体制の確立により、学生に対する個別支援を拡充させた。
次にキャリア形成支援改革の第二期として、低学年から将来に向けた準備ができる「実践型プロジェクト」を豊富に用意し、初年次からの実践的な課題解決型授業、全学科必修授業の「キャリアプランニング」などカリキュラムのなかで学生の意識を高めていく仕組みを取り入れた。就職活動に際しては、大手企業の人事採用担当など多様なキャリアを持つアドバイザーによる相談や、渋谷4大学(青山学院大学、國學院大學、実践女子大学・短期大学部、聖心女子大学)包括協定に基づく合同の就職支援イベントなど具体的な支援を行っている。
こうした取り組みが実を結び、2018年度には90.2%だった実就職率が2021年度に過去最高の94.0%を記録した。