株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソースは、2023年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生を対象に16回目となる『新卒採用力ランキング調査』を実施した(有効回答855名)。新卒定期採用のそれぞれの場面で学生の支持を集めた企業を集計したもので、採用広報から選考までオンラインコミュニケーションが主流となる中、総合ランキングトップ10には生損保、証券、メガバンクなど大手金融機関が8社ランクインした。
『新卒採用力ランキング』は、大手人気企業が採用広報活動後に採用選考を始める時期(2022年3月24日から6月30日まで)に調査した。企業の採用広報、選考活動を「①ホームページ」「②インターンシップ・キャリア形成プログラム」「③パンフレット・入社案内」「④ウェブメール・SNS」「⑤セミナー・説明会」「⑥先輩社員・懇談会」「⑦選考・面接」以上、7つの分野ごとの学生の評価をまとめ、各分野のポイント合計を企業の「新卒採用力」と定義し、総合ランキングとしている。
「ホームページ」分野の1位は三井物産。「デザインが格好よく、業務ケースがよく学べた」などデザイン性と豊富な情報量に評価された。「インターンシップ・キャリア形成プログラム」分野は三井住友海上火災保険が5年連続で1位に。複数のプログラムを提供しており「夏のオンラインプログラム参加後に、対面のプログラムに参加した。実際に社員の方と顔を合わせて会話することで、仕事理解が進み社風を感じることができた」など学生の満足度が高くなった。
「パンフレット・入社案内」分野では日本生命保険が「程よい文量で情報がまとまっており、実際に働いている社員のインタビューで企業理解が深まった」として1位を獲得。「ウェブメール・SNS」分野では、InstagramやTwitter、YouTubeなど様々なメディアで情報を発信したSkyが初めて1位となった。
「セミナー・説明会」」分野1位の東京海上日動火災保険は「何度もセミナーに参加した。業界・企業研究に役立つ内容ばかりで非常に助かった」「女性のキャリアに特化したセミナーがあった」と好評。「先輩社員・懇談会」分野で1位の日本生命保険は「多くの社員からアドバイスをもらえた」「仕事内容や社風に対する理解を深めながら選考を進めることができた」と「就活の助言をしてくれた」の項目で高く評価された。
「選考・面接」分野では明治安田生命保険が1位。「リラックスして臨める環境を作り出してくれた」「フィードバックの機会が豊富だったので対等な関係で選考に参加することが出来た」と「高圧的ではなかった」「人物重視の選考」で評価された。
7分野のポイントをまとめた総合ランキングで総合1位となったのは、日本生命保険。各分野でバランスよく学生の支持を集め2年連続で総合1位を獲得した。トップ10は以下のとおり。
<『新卒採用力ランキング』総合ランキングトップ10>
1位日本生命保険
2位明治安田生命保険
3位大和証券グループ
4位三井住友海上火災保険
5位第一生命保険
6位Sky
7位伊藤忠商事
8位東京海上日動火災保険
9位三井住友銀行
10位損害保険ジャパン