日本学術振興会の国際交流事業で海外に派遣された日本人研究者が92カ国6,618人、海外から招かれた外国人研究者が100カ国4,630人に上ることが、同会の集計で分かった。派遣先は欧州、アジア、北米の順に多く、受け入れはアジア、欧州、北米の順だった。

 数字は2016年度までに実施された特定国派遣研究者事業、国際共同研究事業など日本学術振興会の各種国際交流事業で派遣、受け入れを進めた人数をまとめた。

 それによると、日本人研究者の派遣先は、欧州2,579人(32カ国)、アジア1.989人(17カ国)、北米1,545人(2か国)、アフリカ220人(20カ国)、オセアニア166人(4か国)、中南米74人(10か国)、中東45人(7カ国)。国別では、米国の1,392人が最も多く、ドイツ567人、韓国510人、中国482人、フランス452人、英国392人と続く。

 一方、外国人研究者の受け入れは、アジア2,217人(20カ国)、欧州1,583人(36カ国)、北米399人(2か国)、アフリカ174人(23カ国)、オセアニア155人(2か国)、中南米52人(10か国)、中東50人(7カ国)。国別では、中国が851人で最も多かった。以下はフランス358人、韓国352人、米国342人、インド309人、ドイツ298人、英国237人などとなっている。

 国際共同研究は欧州47カ国と3,481課題、アジア20カ国と2,372課題、北米2か国と1,628課題について進めてきた。総研究数は世界139カ国を相手にした8,321課題に上る。国内、海外の研究機関による組織的な連携は延べ661件に及び、アジアを中心に海外68カ国がパートナーになっている。

参考:【日本学術振興会】日本学術振興会諸事業による国際的な活動の展開

大学ジャーナルオンライン編集部

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