英国の高等教育専門誌「THE」がまとめた世界86カ国1,250校以上のランキングで日本から前年を14校上回る103校がランクインした。ランクイン数は国別で英国を抜き、米国に次ぐ世界2位。トップ100には前年同様に東京大学と京都大学が入った。
THEの日本におけるパートナーを務めるベネッセによると、国内のランクイン103校の内訳は、国立大学55、公立大学10、私立大学38.日本でトップの東京大学は前年の46位から42位、2位の京都大学は74位から65位に順位を上げた。東京大学は教育力で世界16位、研究力で19位、京都大学は産業界からの収入で37位と高く評価されている。
私立大学は401~500位が最上位で、前年の501~600位から順位を上げた藤田保健衛生大学と、初のランクインとなった帝京大学が入った。ともに論文の引用数が評価されている。初のランクインは帝京大学、青山学院大学、立教大学など16校に上った。
世界ランキングのトップ10は米国の7校と英国の3校。1位は英国のオックスフォード大学、2位は英国のケンブリッジ大学、3位は米国のスタンフォード大学で、トップ3の順位は前年と変わらなかった。米国のイェール大学が前年の12位から8位に躍進、トップ10入りしている。
THEのフィル・ベイティ編集長は「日本の大学は長期的な下落のあと、主要大学と有望な新規参入大学の堅実な改善で順位を上げた」とコメントしている。
参考:【THE世界大学ランキング日本版】THE世界大学ランキング 東大、京大が順位を上げ、ランクイン校数は英国を抜き2位に