玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科マネジメント・コントロール研究室は、東洋メディアリンクス株式会社との産学連携による共創プロジェクトの成果として、自然豊かな玉川大学の学内間伐材(以後、玉川産)を活用した「メディアアートによるプロジェクションマッピング~光と森の追憶~」「スピーカー内蔵ウッドチェアー」を展示する。自然環境とテクノロジーを融合したSDGsに配慮したアート作品であり、東洋メディアリンクスの取り組む商業施設の「テナント空き地」の有効活用など、発展性の高い共創プロジェクトの成果発表となっている。
マネジメント・コントロール研究室(指導:小酒井正和教授)は企業の問題解決をテーマに、データサイエンスやテクノロジーを活用して、経営課題を科学的に解決する研究に取り組んでいる。
今回の展示は、東洋メディアリンクスとの共同研究「空間デザインセールス研究プログラム」において、学生たちのディスカッションの中で出てきた「玉川産の木材を活用し、玉川らしさのあるより魅力的な空間にしたい。玉川産の木材を活用し、玉川学園の自然環境の豊かさを、実際に目で見て知ってほしい」という想いを実現するため、企画・制作した。
プロジェクションマッピングは、映像とBGMの制作を東洋メディアリンクスが担当し、桜の木材をキャンバスに、玉川学園の豊かな自然環境をテーマとした映像を投影する。「スピーカー内蔵スクエア型ウッドチェアー(檜)」は、積み木をコンセプトにしたスピーカーユニット内蔵のイス型スピーカーボックス。内蔵の振動音波スピーカーは、音圧で音を伝えるのではなく空気振動で音を伝達し、学内の休憩用椅子として空間BGMを流す。デザイン・企画・スピーカー設計は東洋メディアリンクスが担当し、詳細設計と製造設計についてはマネジメント・コントロール研究室が担当した。
玉川産の木材など選定の調達は、緑豊かなキャンパスを活かし、木の輪(Mokurin)でつなぐ活動により地球環境の保全をめざす学内のプロジェクト「Tamagawa Mokurin Project」が、材料加工には玉川大学STREAM Hall 2019にあるメーカーズフロア・芸術学部木工室の技術職員がそれぞれ協力し、このプロジェクトを支えている。
玉川大学STREAM Hall 2019の5階にて展示発表する。期間は2024年6月3日(月)から6月26日(水)まで。6月16日(日)に行われる高校生対象のオープンキャンパスでも体験できる。