学生の就職支援に力を入れている金沢星稜大学は、2024年8月21日~25日に洋上就職合宿クルーズ「ほし☆たび2024 in KOREA」を実施した。

 「ほし☆たび」は金沢星稜大学が2010年度から継続的に行っている就職支援制度のひとつで、就活を控えた学生たちが就活を終えた先輩たちのサポートを受けながらフェリー内で研修を行うというもの。これまで中国・上海、ロシア・ウラジオストク、北海道などを目的地に実施してきた。乗船員にちなんで就活を控えた学生たち(大学1~3年次・短大1年)を「クルー(乗組員)」、就活を終えた先輩たち(大学4年次・短大2年次)のことを、クルーを上回る知識・技術と判断力を持つ「スキッパー(かじ取り役)」と呼んでいる。

 今回は大学生・短大生(クルー24名・スキッパー5名)計29名が乗船し、5年ぶりの海外となる韓国・釜山を目指した。「海を越え、ジブンを超える」のテーマを掲げ、グループディスカッションを通じてプレゼンテーション力の向上や論理的思考を高める研修を船上で行った。釜山に到着後はフリータイムとし、参加学生の大半が初めての海外という中で、日本とは違う文化や食に触れ、現地の人と出会い、自分探しの夏旅を充実させた。

 旅を終えた学生からは、「ほし☆たびを通じて、人前でうまく話せるように成長したと思う。自分の過去についても振り返り、他のクルーに話すことで自己理解が深まった。他のクルーの過去についても聞くことができたからこそ、自分と照らし合わせてより自分の性格を理解でき、自分の弱みや強みを発見することができた」(経済学部経営学科 2年次)、「ほし☆たびに参加して成長できたと思うことは、コニュニケーション能力。韓国で出会った方々はみんな優しい人たちで、日本語や英語で話しかけても必死に理解しようとしてくれて、とても温かみを感じた。研修では、人生の先輩たちから多くのことを学び、自分の力になった確かな感覚もあったので、素晴らしい自分探しの旅を全うすることができた」(人間科学部こども学科 2年次)といったコメントが聞かれ、ほし☆たびは学生たちにとって実りある成長の場となったようだ。

参考:【金沢星稜大学】【就職】ほし☆たび2024 in KOREA ~5年ぶりに国外へ!~

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。