2024年12月1日から、千葉商科大学人間社会学部勅使河原隆行教授のゼミナールと千葉商科大学付属高等学校の商業科が「道の駅いちかわ」に常設ブースを設置した。学生・生徒たちが地元企業などと開発した商品を販売する。これまでも単発での販売を行ってきたが、常設ブースでの販売は初となる。

 勅使河原ゼミでは地域活性化やSDGsをテーマに、ソーシャルワークの視点を踏まえて主に千葉県産の原材料を使った商品開発を行っている。また、付属高校商業科ビジネスコースでは授業の一環として「地元企業と共に新たな価値を創造する」というコンセプトのもと商品開発を通して社会課題の解決に取り組んでいる。

 「道の駅いちかわ」は国道298号線沿いにある「都心に一番近い道の駅」。「地元に愛される、洗練された道の駅」をコンセプトに、ショップ、レストラン、カフェ、ラウンジ、カルチャースペース等を展開している。今回設置した常設ブースでは、学生たちが開発した地元産の野菜などで作ったドレッシングや焼き肉のタレ、どら焼きやマカロンなどのお菓子を販売する。

 勅使河原ゼミが株式会社アグリ大里の協力のもと開発した「丸ごとジャンボニンニクドレッシング」は、規格外で出荷できないジャンボニンニクを使った商品を開発してほしいとの生産者からの依頼をきっかけに生まれた商品。しょうゆ味の無添加ドレッシングで「安心・安全な農作物」を提供したいという生産者の思いを形にした。

 付属高校商業科ビジネスコースがお菓子工房 PONYと共同で開発した「Ps’(ピース)」は千葉県産のピーナッツペーストと6分割ピーナッツを塗りこんだ、ピーナッツづくしの逸品。「端材は生き返る」をコンセプトに、菓子工房で日常的に廃棄されているパイ生地の端材を有効活用して「第11回商業高校フードグランプリ」で来場者賞を受賞した。商品名のPs’は4つの“P” 「パイ」「ピース(かけら)」「ピーナッツ」「お菓子工房 PONY」の意味を込めている。

 12月22日(日)には「道の駅いちかわ」にて、千葉商科大学と付属高校合同のクリスマスイベントを実施する予定。

参考:【千葉商科大学】千葉商科大学生と付属高校生 開発商品 道の駅いちかわでの常設販売を12/1より開始!(PDF)

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