名古屋文理大学を運営する学校法人滝川学園は、短期大学部の学生募集を2026年度は継続実施したのち、2027年度より募集停止すると発表した。短期大学部(名古屋市西区)は、食物栄養学科に栄養士専攻(入学定員80名)と製菓専攻(同30名)を設置。

 また、あわせて大学(愛知県稲沢市)は、2028度を目標に学部学科の改組を計画していることも発表。大学の現在の設置学部は、健康生活学部【健康栄養学科、フードビジネス学科】(入学定員150名)と情報メディア学部【情報メディア学科】(同120名)の2学部3学科。改組の詳細までは未発表。

 滝川学園は、1941年に設立された農林省財団食糧科学研究所を母体とし、1956年に名古屋栄養専門学院(現 名古屋文理栄養士専門学校)を開学。1965年4月名古屋栄養短期大学(現 名古屋文理大学短期大学部)を開学、1999年4月名古屋文理大学が開学。2026年には、厚生大臣指定の栄養士養成施設を開学してから70周年を迎える。

 短期大学部終了後は、2年制課程での栄養士養成は姉妹校の名古屋文理栄養士専門学校(名古屋市西区)に受け継いで引き続き行い、これまでの教育研究の成果は名古屋文理大学における管理栄養士養成、フードビジネス学、情報メディア学の充実および大学院における健康情報学の発展に役立てる。

 名古屋文理大学では、現行の2学部3学科を、生成AIやデータサイエンス活用の必要性を踏まえ超高齢社会のニーズに即したものとするため、現状の全学「数理・データサイエンス・AI教育」プログラムを拡充。また、実践的で高度な管理栄養士の養成、フードビジネス分野の人材育成、情報メディア分野の人材育成を目指して順次改変・拡充を行っている。

 2025年4月には、大学院健康情報学研究科(健康情報学専攻 修士2年制課程)を開設し、これまで培ってきた「健康科学」と「情報科学」分野の教育研究の成果を融合した新たな分野「健康情報学」を開拓しさらに高度な教育研究を目指している。

 これにより同大学では、2028年度を目標に、学部学科の改組を計画している。なお、本計画は現在構想中(予定)であり、変更となる場合がある。

参考:【名古屋文理大学】名古屋文理大学大学院の開設、大学学部学科の改組(構想中)および短期大学部の学生募集停止について

名古屋文理大学

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