山形大学は2026年度入試から総合型選抜に女子枠を新設することを決めた。募集人員などの詳細は6月の入学者選抜要綱で発表するが、工学部のシステム創成工学科で3人の募集を予定している。

 全国の大学で入試に女性枠を導入するなど理工系女子学生の獲得を目指す動きが続いている。山形大学も理工系学部女子の獲得に力を入れているが、大学全体の女子学生比率が37%なのに対し工学部は18%と特に低い。

 工学部では1年次を山形県山形市の小白川キャンパスで学ぶが、システム創成工学科だけは1年次から上級生と同じ山形県米沢市の米沢キャンパスが学びの場所となる。早くから専門的な学びに入れるとして、女子枠の第1号に選ばれた。

 山形大学によると、出願要件は2026年3月に高校など中等教育学校を卒業見込みまたは高等専門学校第3学年を修了見込みで、合格後に入学を確約できる戸籍上の女子。ものづくり産業の最先端での活躍や新しいことへの挑戦を目指す人材を募る。

 2025年度入試では30の国公立大学が37学部で女子枠を導入した。2026年度入試の国公立大学入試では、他に、埼玉大学工学部で20名(学校推薦型選抜)、京都大学が理学部15名(総合型選抜)・工学部24名(学校推薦型選抜)、大阪大学基礎工学部で20名(学校推薦型選抜)、広島大学理学部・工学部・情報科学部で計37名(総合型選抜)、愛媛大学工学部13名(総合型選抜Ⅱ)の女子枠が設定されるほか、私立では青山学院大学理工学部で20名(総合型選抜)で実施を発表している。

参考:【山形大学】令和8年度山形大学入学者選抜 総合型選抜における女子枠の創設について

山形大学

人を生かし、地域を生かし、世界を生かす。生きる力を育てる大学

山形大学は、人文社会科学部・地域教育文化学部・理学部・医学部・工学部・農学部の6学部を構える東日本でも有数規模の総合国立大学。「自然と人間の共生」をテーマとし、「地域創生・次世代形成・多文化共生」の3つの使命と「豊かな人間性を有する人材を育成する」という教育理[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。