2020年2月26日、オープンワーク株式会社は「就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【男女/文理】編」を発表した。就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」に登録している10万人以上の2021年卒業予定学生ユーザーを対象に、どんな企業に注目し企業研究を始めているか調査した。男女別、文理別のランキングを紹介する。

 OpenWorkは、実際に働いた経験に基づく「社員・元社員の声」を共有するWEBサイトとして国内最大規模のクチコミ数と評価スコア(900万件超)を蓄積しており、会員数は約340万人(2020年2月時点)。2021年卒業予定の学生ユーザーは2月6日時点で107,237名で、内訳は男子64,562名、女子42,541名、文系63,197名、理系38,875名となっている。

 男女別でみると、男子学生の1位はアクセンチュア、2位は高給与で知られるキーエンス、3位はソニーがランクイン。女子学生の1位は資生堂、2位アクセンチュア、3位に全日本空輸(ANA)となった。
アクセンチュアは大学別編ランキング※でも、東京大学、早稲田大学、慶応義塾大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学で1位を獲得している。

 アクセンチュアの新入社員は「常に新しい分野に挑戦でき、優秀な人材に囲まれて切磋琢磨できる。どこの会社でもやっていけるだけの実力をつけることができる」といったレポートを寄せている。またキーエンスのクチコミには「得られることは、効率的な仕事のこなし方やゴールまでの逆算思考など。仕事のイロハを学ぶにはもってこいの優良な会社」、資生堂は「年功序列の従来的組織であったが、近年は外資系企業からの中途社員、海外からの人材が重要なポジションにつくなど、新しい血を積極的に取り入れようとしているのが伺える。また化粧品会社らしく女性の意見は尊重される傾向にあり、要職に就く女性社員も多い」というコメントが挙げられた。

 続いて文理別の調査結果をみていく。文系学生の注目企業ランキング、4位には小売りからニトリが、6位に不動産業界から三井不動産がランクインした。ニトリの新入社員は「企業風土でもあるが現状否定が染み付いており、商品だけではなく、システムや店舗のレイアウト、全てに声を上げることができる」、三井不動産は「普段から上司や人事とは職務について意見交換できる。失敗を恐れずにチャレンジできる」というクチコミが寄せられている。

 また、理系学生は1位にソニー、2位にNTTデータがランクインした。その他トヨタやパナソニックが挙げられ、大手志向が強いことが伺える。NTTデータの新入社員は「平均年齢が若く、小規模システムであれば入社2~3年目でチームリーダー層となり、経験を積むことができる。また社内公募やNTTグループ内公募の制度もあり、やる気次第でキャリアアップを図ることができる」とコメントした。

 近年の就職活動は、就活ルールの廃止による通年採用やインターンの見直しなどにより新旧交代の過渡期となっている。そんな中、学生たちの注目企業にも変化があらわれてきていると考えられる。

【働きがい研究所 by openwork】就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【大学別編】東大、京大、早慶、MARCH、それぞれの学生の注目企業は? より

参考:【働きがい研究所 by openwork】就活生が選ぶ、就職注目企業ランキング【男女/文理編】

大学ジャーナルオンライン編集部

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