千葉商科大学は、2020年5月25日から、学位論文執筆のために資料を必要とする在学生を対象に図書の宅配貸出サービスを開始。貸出および返却の配送料金は大学が負担する。
千葉商科大学付属図書館は、約62万冊の図書、約2,700種の雑誌・新聞、約5,000点の視聴覚資料を所蔵しているが、現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休館している。しかし、卒業を目前に論文の執筆にあたる学生には学習・研究活動に多大な支障をきたしてしまうことから、図書の宅配貸出サービスを実施することにした。
サービスが利用できるのは、学位論文(学士・修士・博士論文)執筆のため、資料を必要とする、2020年9月卒業予定の学部学生、2020年9月および2021年3月修士課程修了予定の大学院生(専門職学位課程含む)、博士課程全員。貸出冊数は、1回あたり最大5冊(返却期限は4週間後)と最大10冊(返却期限は8週間後)、利用回数は1か月に2回まで。
また、図書宅配貸出サービス以外にも、全学生を対象に、自宅からアクセスできるデータベースや電子書籍等の利用を可能としたほか、今後、サービスの利用状況や学生のニーズに応じ、対象者の拡充も視野に入れて検討している。
図書館担当者は、『図書の貸出やその他窓口サービスについては、利用者の安全に配慮して停止している状況です。少数のスタッフで業務を行っているため、対象者を限定した形でサービスを開始しますが、できる限り学生の学びを支援したいと考えています。』と話している。