2020年7月13日、国立大学協会は「国立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領(改訂版)」を公表した。新型コロナウイルス感染症等に罹患した入学志願者の受験機会を確保するため、追試験の設定等を含む各種方策をとりまとめた。

 改訂版の実施要領には、今回のみ実施される「前期日程」「後期日程」追試験などの特例措置や、附属資料として実施日程表が記載されている。

 それによると、大学入学共通テストの第二日程が1月30・31日に設定されたことを受け、一般選抜の出願受付が2日間延長され、1月25日~2月5日となった。2月13・14日の特例追試験受験者に関しては、2月15~18日が出願期間となる。

 次に各大学の前期・後期日程についても3月22日から追試験を実施する。対象は『新型コロナウイルスに罹患し、試験日までに医師が治癒したと診断していない者や、試験直前に保健所等から濃厚接触者に該当するとされた者。また、発熱・咳等の症状があり、試験当日の検温で37.5度以上の熱がある受験生』を基本として各大学で判断する。追試験の合格者発表は3月26日からで、3月30日までに入学手続きを行う。

 各大学の個別学力検査の出題範囲等に関しては、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う学業の遅れに配慮し、特定の入学志願者が不利にならない設問とすることなどの工夫を行う。措置の内容については7月31日までに決定して公表するとともに、文部科学省ホームページで周知する。

参考:【国立大学協会】「国立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領」の改訂について

大学ジャーナルオンライン編集部

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