静岡大学は、情報セキュリティソリューションを提供する株式会社カスペルスキーと、小中学校の教員向け「情報モラル診断サービス」を共同で開発。全国の小・中学校を対象に、2016年5月19日から無償提供を開始した。
「情報モラル診断サービス」は、小学校4年生から中学校3年生の児童・生徒を対象にインターネットの利用状況やモラル、セキュリティ、法などに関する質問を検定形式で実施。結果をわかりやすく可視化することで、実情に沿った効果的な指導に役立つ教員向けのWebサービスとなっている。全国対比や分布図などのデータ活用により、今、必要な指導を行うことを可能にした。
近年、小・中学生のインターネット利用の日常化に伴い、ネット依存、ネットいじめ、犯罪被害などのトラブルが増加。そのため、児童、生徒のインターネット利用に関する状況の把握は、学級運営に不可欠となっている。しかし、情報収集には時間と労力がかかり教員の負担が大きいため、思うように進んでいない。
そこで、小・中学校における情報モラル教育のさらなる充実を目的に、静岡大学 教育学部 塩田真吾准教授の情報モラル教育の専門性と、カスペルスキーのセキュリティ対策に関する専門性を基にしたサービスを開発した。