新型コロナウイルス感染症の拡大で学校の臨時休校が長期化する中、静岡大学教育学部の小林朋子研究室は、休校中の過ごし方をまとめた子ども向けメンタルヘルス資料「レジりん通信」を作成した。小林研究室や日本心理臨床学会のホームページに掲載しているほか、静岡県内の小中高校で配布している。

 静岡大学によると、レジりん通信は心理学で心の回復力を意味する「レジリエンス」という言葉を紹介し、休校中に子どもたちがレジリエンスを働かせる生活を送るようアドバイスしている。

アドバイスの主なポイントは
・家族や友だちとのつながりを大事にする
・規則正しい生活を送る
・ゲームやスマートフォンで遊ぶ時間はきちんと決めてそれを守る
・リラックス法を実践する
-など。このほか、今度学校へ行くようになったときのことを想像して何がしたいかを文章に書いたり、家にいるときに挑戦してみたいことをまとめてみたりすることも呼びかけている。

 新型コロナウイルスによる臨時休校の長期化で卒業式が中止されるなどして子どもたちに不安や動揺が広がっている。教育専門家の間からは子どもたちの心のケアが必要という意見が上がっており、レジりん通信はその対処法としても活用できそうだ。

参考:【静岡大学】新型コロナウイルスによる休校措置期間中の子ども向けメンタルヘルス資料「レジりん通信」の提供について -子どもたちの心の健康が回復する力-(PDF)

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