2025年7月24日、岡山大学(岡山県岡山市)と会津大学(福島県会津若松市)は、国立大学法人と公立大学法人を超えた大学間アライアンス(同盟)協定を締結した。本協定により、「宇宙」、「コンピュータサイエンス」、革新的なビジネスモデルによって社会にイノベーションを生みだす「スタートアップ」の3分野を中心に連携を深化させ、教育・研究・社会実装における先導的な取り組みを推進していく。また福島地域の復興にも寄与する。
会津大学で行われた協定締結式には岡山大学の那須保友学長と会津大学の束原恒夫理事長兼学長が出席し署名を交わしたほか、福島イノベーション・コースト構想推進機構の伊藤泰夫理事長補佐らも参加した。その後、第1回となる研究交流会を開催し、連携分野である「宇宙」、「コンピュータサイエンス」、「スタートアップ・ベンチャー」の3テーマについて両大学からそれぞれの強みとなる研究活動や教育取り組み等の発表、および意見交換が行われた。
岡山大学の那須学長によると、今回の大学間アライアンス協定の締結は2024年度に方向性を議論し、両大学のスピード感ある決断と実行力で締結に至った。岡山と会津という距離については「研究分野において日常的に海外大学・研究機関等と連携している点から特に気にならない。それよりも、主な出身地が岡山圏域や関西地域である学生たちが会津若松圏域や東北地域という文化・習慣等が異なる地で学べることは大きなメリット。その逆も然りで、このアライアンスを大切に育みたい」と語った。
岡山大学は文部科学省が推進する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されており、会津大学も山形大学の参画機関として参加している。両大学は地域にとどまらず国内外に社会変革をもたらすことを視野に入れ、地域の中核研究大学の育成に貢献していく。
参考:【岡山大学】岡山大学と会津大学が大学間アライアンス協定を締結~法人の枠を越え、互いの強みを生かして人材育成強化や社会変革を実現~