愛知大学(愛知県名古屋市)は連携協定を結んでいる愛知県立津島高校とともに、タイの児童養護施設や幼稚園を訪れ、合同ボランティアプログラムを実施した。
津島高校は愛知県初の中高一貫教育校として附属中学校には国際探究コース、高校には国際探究科を新設し、探究に重きを置いたリベラルアーツ教育を推進している。愛知大学と津島高校は6月に連携協定を結び、協定に係る第一弾の取り組みとして今回のタイボランティアツアーを実施した。
当初は学生と生徒を併せて10人程度を派遣する計画だったが、90人の学生が応募するなどしたため、参加人数を増やした。プログラムは8月2日から5泊7日の日程。愛知大学から21人、津島高校から9人の計30人が参加した。タイ北部のチェンマイでは、山岳少数民族の小学生から高校生まで45人が親元を離れて暮らす児童養護施設の「カサロンの家」に泊まり込み、名古屋市の食品メーカー「浜乙女」から提供されたふりかけを使ったおにぎりを子どもたちにふるまった。首都のバンコクでは、タイ最大のスラム街にある「クロントゥーイ幼稚園」を訪ね、園児25人と言葉の壁を越えて交流した。