見て、聞いて、頭と心で驚いた!体験リポートを提出
読売新聞で編集局次長や紙面審査委員長として活躍し、現在は国際教養学概論、メディア入門などの授業を担当する鈴木恒雄教授に、海外フレッシュマンキャンプについて尋ねた。
「今はパソコンで何でも調べたり、知識を得たりすることができてしまう時代。悪いことではありませんが、経験に勝るものではありません。入学式直後に学生たちを海外に連れて行くのは少々強引かもしれませんが、知識を吸収する意味でも海外経験は早いほど良いですし、現地の人と触れあったり、異文化を直接、感じたりすることで、英語や海外文化を学びたいというモチベーションにもなることでしょう。事前研修では、学生たちに“見て、聞いて、頭と心で驚け!”と伝えています。そしてその沢山の驚きをメモに取り、帰国後、レポートを提出するよう課題を与えました。そのレポートを見ると、暮らしや食文化、乗り物、戦争など、76人の学生それぞれが全く違った視点で、自分自身の“驚き”を報告していました。この“驚き”を体験することこそが、知的好奇心を呼び覚ます成長の芽であると感じています」。
まだまだ続く、アクティブラーニングの学修スタイル
国際教養学部では、海外フレッシュマンキャンプ以外にも、さまざまなアクティブラーニングを行っている。例えば、グローバル人材として国際交流を行うためには、自国、すなわち日本についてよく学んでおくことも不可欠という考えから、1年次後半には奄美大島でのフィールドワークを実施。また、2年次後半には約2ヵ月間の海外短期留学を必須としている。もともとTOEIC(R)730点以上という高い目標があるが、短期留学の経験により、語学は著しく上達することだろう。
1期生が卒業するのは3年後の春になる。彼らがさまざまなアクティブラーニングを通じていかに多くの“驚き”を経験し、どのように成長を遂げるか…未来に期待が高まる。