国際社会での自身の役割を見出し、
知識と実践で社会に変化をもたらす人材に
国際共生学部共生学科での4年間の学びをさらに詳しく見ていこう。
1年次で集中的に英語を学んだあと、2年次には「ファウンデーション(Foundation)」科目を履修する。これはグローバル市民として必要な姿勢や考えを身につけるための基礎科目で、自己の探究や、日本の歴史、宗教などについて学びながら、国際社会のなかでの自身の役割を見出していてく。
そのうえで、グローバル社会が抱える諸問題を理解し、解決するための土台となるリベラルアーツ3分野「人文科学(Humanities)」「社会科学(Social Sciences)」「ビジネス・経済学(Business&Economics)」を幅広く学ぶ。加えて「エクスペリエンシャルラーニング(Experiential Learning)」として、留学、国内外でのインターンシップ、海外協定校が提供するサービス・ラーニング、ボランティアなどの体験学修を通じて、実践する力・行動する力を磨く。そして、集大成となるのが、4年次の「キャプストーン(Capstone)」だ。
「キャプストーンは、これまで培ってきた知識や経験、能力や多角的な視点を発揮して、グローバル課題に取り組む卒業プロジェクトです。留学生を含むグループで、設定したテーマについて、問題の分析や解決方法を考え発表まで行います。プレゼンテーション、ポスターセッション、論文など発表の方法は自由。留学生との協働を通じて、チームビルディングやリーダーシップなどのスキルも身につけます」
卒業後は、国内外のグローバル企業や国際協力機関、国際公務員など様々な進路が想定される。このような4年間について、なかにはハードルが高いと感じる人もいるかもしれない。
「そんな人にこそ、挑戦してほしいと願っています。私は自分の経験から、不安に思ったり、難しそうだと感じたりする機会が訪れたら、それをつかみ取りなさいと言っています。不安や困難を乗り越えることは、あなたの人生を変える好機になるはず。世界はあなたを必要としています。世界で日本は重要な役割を持つ国です。私は日本の若者にもっと輝いてほしいのです」
最新のメタバース空間での学びができる、
英語・デジタルコミュニケーション学科
外国語学部には、英語・デジタルコミュニケーション学科が2023年4月に開設される。メタバースやDX、Web3.0などオンライン上のコミュニケーションが加速するなか、「英語」と「デジタル」、2つの実力を持つハイブリッド人材を育成するのが狙いだ。
英語については、4技能(聞く・話す・読む・書く)とともに、思考力・表現力・リサーチ力を高める科目を設け、少人数習熟度別クラスで、実践的な英語運用能力の獲得をめざす。
デジタル分野では、デジタルアート、プログラミング、データサイエンスの基礎などの科目が設定されている。グラフィックデザインや動画コンテンツなどの制作スキルも学べるほか、メタバース空間での体験型学修を実現する最新施設「Hello,World.」も開設した。
このほか、経営学概論や現代国際政治史など幅広い分野を学修し、教養を深めることも可能。協定校への留学では、現地学生とともに教養科目やICTの基礎科目を学ぶこともできる。
関西外国語大学
リンダ・ボアカー 教授
米・タフツ大学とワシントン大学で修士号を取得。日本企業に勤務後、プリンシピア大学でビジネスと日本史を教える。2016年より関西外国語大学教授。専門は経営学と日本の歴史。
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