自分の興味・関心を後押してくれたR-Gap
『理工インターンシップ』を選択した知能情報メディア課程4年生の土井春奈さん。「1、2年次の座学で基礎的な理論は学んでいましたが、ネットワークは目には見えない技術。だからこそ、以前からネットワーク構築やデータの流れ、セキュリティ対策の仕組みなど、実際にどう動いているのかを知りたいと思っていました」と、ネットワークセキュリティソリューションサービスを展開する企業で、2週間のインターンシップを経験した。
インターンシップの技術実習の最終課題では、「実習前半で学んだネットワークを構築するために必要な基本コマンドを活用し『アクセスポイントを使ってWi-Fiに接続、インターネットを閲覧する』というゴールだけが設定され、プロセスは個々に任されました。正解を教えてもらうのではなく、自分で必要なコマンドを調べ、トライ&エラーを繰り返しながら正解を探っていく経験は、今後もさまざまな場面で役立つと感じています」と、その体験を振り返る。その他にも、社員同士が教え合い技術を高め合う雰囲気の重要性、エンジニアにもコミュニケーション能力が必要であることをインターンシップを通じて実感したという。
「1、2年次からインターンシップに興味はあったのですが、なかなか行動に移すことができずにいました。R-Gap期間中の単位として認められることが後押しとなりました。自分がやってみたいこと、知りたいと思ったことに対して、大学が動きやすい機会をつくってくれているのは、ありがたいことだと思います」と、R-Gapのインターンシップでの経験の成果について話してくれた。
R-Gapの主幹を務める環境生態工学課程の奥田哲士教授は「大学とは、もともと主体性、自立性をもって学ぶ場です。R-Gapは、その姿勢をより実践しやすい仕組みだと考えています」と語る。
「R-Gap 期間の活動は学生によって異なりますが、自分の学びに対して、実際に社会に通用するかしないか、掘り下げたり修正したりする『試行錯誤』の繰り返しが『自信』や、その後の学業や社会に出てからの『チャレンジ精神』につながると感じています」と、R-Gap の意義を強調した。
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