金沢大学と富山大学は、小中高校などの教員の共同養成課程(仮称)を2022年4月に開設する予定だ。少子化による教員需要の減少を見据えて養成課程の効率的な運営を行い、それぞれの強みを生かして複雑化する教育現場の課題に対応できる教員を育成する。小・中一貫の義務教育学校の設置も増えていることから、小学校教員免許を基本として2種類の教諭免許の取得を卒業要件としている。

 富山大学は教員養成課程がある人間発達科学部を教育学部に改組し、金沢大学の人間社会学域学校教育学類と共同で養成課程を設ける。入学定員は金沢大学、富山大学とも85名。富山大学は人間発達科学部の170名から85名と減少するが、他学部で入学定員を増やし、大学全体として入学定員に変化はない。

 教員養成の連携を巡っては、2004年度に鳥取大学と島根大学が養成の学部を統合、2020年度に宇都宮大学と群馬大学が共同教育学部を設置しており、全国で3例目。2大学の共同教員養成課程としては、宇都宮大学と群馬大学に続き、全国で2例目となる。

参考:【富山大学】金沢大学・富山大学、2022年4月より共同教員養成課程新設 

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