常磐大学では、2021年8月4日、キャンパスのある茨城県の高校生を対象とした常磐大学オープンカレッジ「高校生×SDGs」講座を開催。国連でSDGs指標の策定作業に関わっていた富田敬子学長が講師を務め、県内の高校生37名が参加した。

 現在も国連国際人口移動統計専門家グループのメンバーを務める富田学長は、在職時にSDGs指標の策定作業に関わっていた。そのため常磐大学の学生にも、SDGsへの理解を深め、研究・教育活動を通して「誰一人取り残さない(leave no one behind)」社会の実現に向けて行動して欲しいと「トキワ de SDGs」をスタート。2019年9月に「国連アカデミック・インパクト(United Nations Academic Impact)」に加盟し、世界各国の高等教育機関や国際機関などと連携しながら国際社会が直面する諸問題の解決を目指し、全学的に取り組むことを表明している。

 「高校生×SDGs」はその一環で、SDGsの達成年である2030年に社会人になっている現在の高校生たちに、SDGsの基本的な考え方を理解してもらい、一人ひとりが「どのようにSDGsと関わることができるのか」「どのような未来を描くことができるのか」を考えて欲しいと開催した。

 高校生たちは、まず、2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットやSDGs採択に至る背景と各ゴールの詳細と関連性について学習。また、国連副事務総長が世界に発信したビデオで、すべての子供が教育を受け学校に行けること、みんなが健康に暮らせること、平等な機会を得られること、地球を守るため環境問題に取り組むことなどを学んだ。

 その後、高校生たちはグループに分かれてSDGsすごろく「Go Goals!」を楽しみながら、自分たちの身近な暮らしにSDGsがどんな影響を与えるのか、大人となって迎える社会を自分たちの行動でどのように変えて行く可能性があるのかを考えた。

 参加した高校生からは「17の目標を丁寧に説明していただき、身近に起こっている問題もあり、とても分かりやすかった」「すごろくを使い楽しく知識を増やすことができて良かったです」などの感想が聞かれた。

参考:【常磐大学】富田学長の高校生×SDGs講座が開催されました

大学ジャーナルオンライン編集部

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