2021年11月9日、千葉商科大学のキャンパス内にある「学生ベンチャー食堂」に、ラーメンと中華料理の店「新天地」がオープンした。
千葉商科大学学生ベンチャー食堂は、学生たちに起業のチャンスを提供するため2011年4月から始まった。キャンパス内の食堂スペース3店舗で飲食店を出店・経営する学生ベンチャーの公募を行い、厳正な選考を通過した3店舗が大学から1年更新の出店権利を得て、営業を続けている。
出店にあたっては、食の提供という重要な生活環境に関わる事業を任せるため、魅力あるメニューと価格であること、継続的に運営が可能なベンチャーであることをベースに、収支計画の適正さや経営体制、衛生管理などを重視した選考を実施。この選考を通過した学生経営者は、飲食店の営業条件となる食品衛生責任者資格の取得や営業許可の取得、税務署への個人事業の開業届出など、開店に必要な一連の準備を整える。また、運営に必要な什器類、消耗品費、原材料費等は学生経営者が自ら負担する。大学側は「店舗は教室である」との考え方から、店舗スペースの提供だけでなく毎月決算状況を確認し、改善が必要と判断されれば適時指導などを行っている。
今回新店舗をオープンするのは、商経学部商学科2年の芹澤孟(せりざわたかし)さん。入学前から学生ベンチャー食堂へ興味をもっていた芹澤さんだが、入学した2020年度はコロナ禍のため学生ベンチャーの新規募集を見合わせていた。今回念願の飲食店オープンのチャンスをつかみ、店舗名は「自分にとって新しい挑戦」という意味から「新天地」と命名した。一押しメニューは塩ラーメンと担々麺。「本格的なクオリティー」をコンセプトに、他店舗では提供していないラーメンのほか、テイクアウト可能な中華料理を用意した。正課授業で学んでいるマーケティングや簿記などの知識を生かしながら、学業と経営の両立に挑む。
「新天地」の営業時間は、月~金11:00~13:30。メニューは、塩ラーメン、担々麺、麻婆豆腐、油淋鶏、回鍋肉、特製青椒肉絲、日替わりメニューすべて500円(税込)、 限定メニューのマグロたたき丼700 円(税込)。学生ベンチャー食堂は、現在学生、大学関係者のみの利用となっているが、新型コロナウイルス感染状況を鑑みて、学外の方の利用再開を検討していく予定。
参考:【千葉商科大学】念願の飲食店オープン! 「本格的なクオリティー」を学内で 学生ベンチャー食堂 新店舗「新天地」 11月9日オープン<(PDF)/a>