公益財団法人がん集学的治療研究財団では、がん治療の研究をしている若手研究者、500以上の研究に対して助成金の進呈をする一般研究助成事業を行ってきた。コロナ禍などで企業からの助成金が減少傾向にある中、今回、広く一般からも寄付を募るクラウドファンディングを開始する。

 がん集学財団は、1980年の設立から40年以上、中立的ながんの研究を行う機関として多くのがんの臨床試験を実施し標準治療の礎を築くなど、がん治療の発展に貢献してきた。その事業の一環として、独創性、将来性のある研究を公募し、これまで若手研究者500名以上に一般研究助成としてサポートを行ってきた。しかし昨今の新型コロナウイルス感染禍などによって経済情勢が見通せない中、企業等からの寄付も減少傾向にあり、助成金の原資不足に直面している。

 そこで、日本のがん治療を一歩前に進める若手研究者への助成事業を継続し、未来に向けた先行投資として、広く一般からも寄付を募るクラウドファンディングを開始することにした。クラウドファンディングで集めた寄付は、新しい治療方法や革新的な技術開発のがん・医療機器の臨床試験を行う資金、若手研究者の人材育成​を行う資金に使用する予定。目標金額は600万円。期間は2021年11月24日~2022年1月31日まで。

参考:【公益財団法人がん集学的治療研究財団】クラウドファンディング開始しました

大学ジャーナルオンライン編集部

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