バイオファーマ製薬企業のブリストル マイヤーズ スクイブは、2021年1月27日、京都大学に総額55億円(約5,300万米ドル)を寄付することを発表した。ノーベル賞受賞者である本庶佑京都大学医学研究科附属がん免疫総合研究センター長(京都大学高等研究院特別教授)が進めるがん免疫療法研究を支援する目的。

 京都大学では、この寄付金を、がん免疫総合研究センターの本部棟の建設資金として使用する。がん免疫総合研究センターは、2020年4月に京都大学大学院医学研究科に設置されたがん免疫療法の研究を専門とする日本初の研究機関。PD-1発見の功績により2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑氏(京都大学高等研究院特別教授)を初代センター長に迎え、次世代のがん治療に向けて、がん免疫療法の科学的な発展に取り組む国内外の研究者が結集するハブとしての役割を担う。

 建設する本部棟「がん免疫総合研究センターBristol Myers Squibb棟」は、延べ床面積約9,500㎡、地上5階、地下1階、鉄筋コンクリート造の研究施設として、京都大学のメインキャンパス内に新設される。基本設計に安藤忠雄建築研究所も参画し、2021年から建設が開始される予定。がん免疫総合研究センターの中核施設として、研究者や教員、企業による若手PI(Principal Investigator)の支援や産学連携の促進にも活用される。

 オプジーボの開発を含めて非常に長い間、BMSの研究者とは付き合いがあったと語る本庶佑センター長は、今回の寄付について「私にとっては、相互の信頼に基づいた産学協調の大きなマイルストーンであると感じております。医薬品開発におけるアカデミアと産業界の連携は、これまで以上にその意義を増しております。BMSと京都大学との数十年に渡る長い友情がこのような形で実を結び、未来のがん研究者に希望の火を灯したことは、誠に大きな喜びであります」と感謝の意を表した。

 ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社のジャン=クリストフ・バルラン代表取締役社長は、「本庶佑センター長のリーダーシップのもと、京都大学が世界に先駆けて進めているがん免疫療法の研究を支援することができ、大変光栄です。BMSは日本をはじめとする世界各国でがんの克服に向けた取り組みを進めています。今回の寄付は、がん免疫療法の先駆者であるBMSの革新的ながん治療薬を開発、提供するという使命に対する強い志を示すものです」とコメントした。

参考:【ブリストル マイヤーズ スクイブ株式会社】日本のがん研究支援に向けて京都大学に55億円を寄付

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