京都大学の本庶佑高等研究院副院長・特別教授が、ノーベル生理学・医学賞を受賞した。

 本庶高等研究院副院長・特別教授は、体内の異物を攻撃する免疫細胞の表面に、免疫活動のブレーキ役となり、免疫の働きを抑える免疫抑制分子「PD-1」を発見。この「PD-1」を世界ではじめてがん治療に応用し、がん治療薬「オプジーボ(ニボルマブ)」の開発につながった。オプジーボは現在、肺がんなどの複数のがんにおいて、画期的な治療法として使われている。免疫分野やがん治療分野に大きなインパクトを与え、今後、ライフサイエンス分野や医薬業界への波及効果が期待されている。

 ノーベル生理学・医学賞受賞後の会見で本庶特別教授は、「ライフサイエンスに投資しない国は未来がないと思います。実際に我が国のライフサイエンスの投資は、私が総合科学技術会議にいたころから大体30%、米国では半分以上です。大体世界の大きな国はライフサイエンスが次のサイエンスだということで、半分以上のサイエンスの投資をしておりますが、私の知ってる限り、日本ではその点、政策立案段階で依然として昔の“長高重大”型の発想から抜けきれていない。サイエンスは未来への投資でありまして、今儲かっているところに更にお金をつぎ込むのであれば、やはり遅れを取ると思います。」と、今後日本がライフサイエンスの研究に力をいれる重要さを訴えた。

参考:【京都大学】 本庶副院長・特別教授からのコメント

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大学ジャーナルオンライン編集部

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