文部科学省は2021年度の国費外国人留学生優先配置特別プログラムに神戸大学、東北大学など大学院66件、学部14件の合計80件を採択した。次世代の医工学人材養成や国際環境セキュリティリーダーの養成など多彩なプログラムが並んでいる。

 文科省によると、2021年度の公募は7月から開始し、全国52大学の88件(大学院73件、学部15件)の申請を受け付けた。文科省の選考委員会で応募内容を審査し、80件のプログラムを採択した。

 国費外国人留学生制度は戦後、日本と世界各国の教育水準向上を求めてスタートしたが、各大学に優秀な外国人留学生を確保し、国際競争力を高める目的で続けている。2020年5月現在の留学生数は8,761人で、外国人留学生全体の3.1%を占めている。

 研究留学生や教員研修留学生、日本語・日本文化研修留学生、ヤング・リーダーズ・プログラムなど7種のプログラムがあり、約8割を研究留学生が占める。日本での学費と生活費、渡日旅費、帰国旅費は政府が支給する。
留学期間は1~7年。対象者は日本と国交がある国の国籍を持つ10~30代で、在外公館が募集や選考に協力してきた。台湾は日本と国交がないが、例外として日本台湾交流協会が支援している。

参考:【文部科学省】2021年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」選定結果について

大学ジャーナルオンライン編集部

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