文部科学省は2022年度の国立大学入学定員を前年度より14人少ない9万5,521人とすることを明らかにした。新設される学部は奈良女子大学の工学部だけ。宮城教育大学の教育学部が学科を廃止して学校教育教員養成課程と4つの専攻に改組するほか、富山大学が人間発達科学部を教育学部に切り替える。

 文科省によると、入学定員の増減を学部系統別にまとめると、人文社会学系が33人、理工学系が72人増える一方、教育学系が100人、医学・歯学系が4人、その他が15人減る。農水学系と薬学・保健学系は変動がない。

 国立大学大学院の入学定員は5万9,707人で、前年度より156人増える。内訳は修士課程が48人増の4万1,808人、専門職学位課程が95人増の4,287人、博士課程が13人増の1万3,612人。

 大学院の研究科は香川大学創発科学研究科、大阪大学人文学研究科など修士課程6、博士課程1の合計7研究科が新設される。専攻は琉球大学の地域共創専攻、富山大学の人文社会芸術総合専攻など修士課程20、専門職学位課程5、博士課程14の合計39が設置される。

参考:【文部科学省】令和4年度国立大学の入学定員(予定)について

大学ジャーナルオンライン編集部

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