金融経済教育推進会議(事務局・金融広報中央委員会)は、大学生が最低限身に着けておくべき金融リテラシーについて、体系的に整理した金融教育のモデル講義計画と講義資料を作った。大学で講義に使用することが認められており、既に同会議の構成団体が一部の大学で出張講義に利用している。

 同会議によると、講義計画は大学での半期・15コマ(2単位)の授業用で、2016年度に出張講義などで使用した内容。導入部に当たる金融経済教育の重要性から人生とお金の意味、キャッシュフローの分析演習、ローンやクレジットのABC、漫画で学ぶ投資信託、悪徳商法や金融詐欺の実態、保険の基礎知識などで構成されている。

 計15回の各講義用に参考資料が添付され、日本銀行情報サービス局内にある金融広報中央委員会のウェブページからダウンロードできる。ただし、講義受講者以外への資料配布や大学ホームページなどウェブ上での公開、出版物への転載は認められない。
同会議は生活スキルとして最低限必要な金融リテラシーをまとめた「金融リテラシーマップ」を公開、小学生から大人までそれぞれの年代に合わせて知っておくべき内容を解説している。

 大学生は社会人として自立するための能力を養う時期に当たることから、金融経済教育の推進が特に必要として講義計画書と資料を作り、公開した。

参考:【金融広報中央委員会】大学における金融教育に関するモデル講義計画と講義資料

大学ジャーナルオンライン編集部

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