東京大学大学院農学生命科学研究科と、機能水の総合メーカーである株式会社OSGコーポレーションは、農学生命科学研究科内に寄附講座「OSG国際防疫獣医学」(2021年11月~2031年10月)を開設し、この度キックオフミーティングを実施した。
アジアでは、人口増加と共に畜産の急速な発展と集約化に伴い、動物感染症が蔓延し、安全な畜産物の安定供給、畜産の持続可能性を脅かしている。そのような現状を受け、寄附講座「OSG国際防疫獣医学」は、アジア諸国との国際連携や国際貢献を視野に動物の感染症防疫に関する学術研究の発展と獣医学教育の質の向上を通じた人材育成と畜産業の振興を目的に開設した。
動物感染症防疫対策に関する研究をOIE(国際獣疫事務局)と連携して行い、ワンヘルスの取組みでは、動物・感染症・食料の生命倫理を通して安全安心な食料の安定供給、畜産業におけるSDGs及び環境保全に貢献し、健全で持続可能な社会に貢献する事を成果として期待している。
また、国際共同研究によるアジア貢献においては、アジア諸国の家畜衛生対策向上・大動物臨床体制の充実や獣医学教育、国内外の獣医学分野のレギュラトリーサイエンスの教育研究を進めていく。