首都大学東京と東京大学の共同開発した旅行プラン作成ツール「CT-Planner」の特別版が、JR東海の観光キャンペーンサイト「Japan Highlights Travel」に導入された。地図を見ながら散策プランを立てられるもので、夏休みに合わせて街歩きコースを提案する新機能として搭載された。

 「Japan Highlights Travel」(http://japan-highlightstravel.com/jp/)とは、東海道新幹線開業50周年となった2014年から展開するJR東海の観光キャンペーン。歴史や文化、自然など日本を代表する観光資源があつまる「東海道」への観光誘客を目的としてサイト上で地域の魅力を紹介、観光情報を検索できるツールや動画、絶景の写真など、さまざまなコンテンツを取り揃えている。

 今回導入された「CT-Planner」は、首都大学東京都市環境学部・倉田陽平研究室(自然・文化ツーリズムコース)と東京大学人工物工学研究センター・原辰徳研究室が共同で開発したもの。
旅行の「好み・スタイル」からつくるか、行きたい「観光スポット」からつくるか選択し、起点となる駅などを設定するとベースとなるプランが画面に表示される。観光対象エリアは東海道沿いの三島・静岡・浜松(6月末に小田原・箱根も追加予定)。ベースのプランを眺めながら、日程や歩く速度などの条件、追加したい観光スポット、さらにはエンタメ・教養・ショッピング・自然などのテーマを設定してオリジナルのプランを作成できる。行きたい曜日や出発時刻を設定すると観光施設などの開・閉館時間も反映してくれるのが特徴だ。作成結果は保存でき、印刷したりスマートフォンに転送することも可能だ。

 CT-Plannerは、日本語では国内43地域、英語では国内15地域に対応(2016年6月現在)。今後は対応地域の拡充を進めるとともに、中国語(繁体・簡体)、韓国語のコンテンツについても準備を進めている。

大学ジャーナルオンライン編集部

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