民放公式テレビ配信サービスのTVer(ティーバー)は、慶應義塾大学経済学部の星野崇宏教授と共同で、見逃し配信を見逃さないようにするためにプッシュ通知を使った効果的なプロモーション方法の共同研究に入った。
TVerによると、テレビの視聴者にとって連続ドラマなど地上波放送の一連の番組を見逃すことがストレスになり、見逃しをきっかけに継続視聴しなくなることがある。TVerの見逃し配信は地上波放送を見逃した視聴者が再び、地上波放送へ戻る手助けの役割を担っているが、見逃し放送の見逃しが問題になっている。
TVerは見逃し防止のためにプッシュ通知を配信しているが、頻繁に送ったり、送信のタイミングが悪かったりすると、逆効果になることもある。そこで、行動経済学に精通した星野教授と共同でどのような配信が最も効果的で、見逃し防止に役立つかを分析し、プッシュ通知の改善を進めることにした。
共同研究では、TVerがこれまでに蓄積した視聴データ、行動データを基にプッシュ通知を実施し、統計・機械学習を活用して分析を進めることにしている。
TVerは民放キー局、準キー局と大手広告代理店が出資して設立された会社で、2015年から毎週500番組の地上波放送見逃し配信や過去のコンテンツ配信、ライブ配信、地方波との同時配信などを進めている。