常磐大学では、2021年度に留学した先輩学生から海外留学や海外体験の話を聞く「Chart Room」を開催した。

 Chart Room(チャートルーム)とは、艦船の海図室のことで、艦がどこにいて、目的地に向かうにはどの方角にどの速度で行ったらよいかなど、針路を決める場所。Tokiwa Chart Roomでの海外体験の話が、学生が将来に向けた自分の航路を考えるスタートになればという意味を込めて、名づけた。

 2022年度の「Tokiwa Chart Room」は、留学した学生による留学報告会および常磐大学教職員による海外体験談の二本立て。今回は、2021年度に韓国・大邱カトリック大学へ交換留学生として派遣された3名の学生による留学報告会を3年ぶりに対面で行った。

 大邱カトリック大学のグローバルビジネス学部で1年間学んだ瀧直人さん(人間科学部コミュニケーション学科4年)は、韓国教育部国立国際教育院(NIIED)が主催する奨学金制度に採用され留学。留学中は友人からの誘いや勧められたことはできるだけ断らずに受け入れるよう努め、「初めは乗り気でなかったものでも、やってみると意外に面白いと思ったり、思いがけず新たな発見があったりと、躊躇わずに挑戦して良かった」と語った。言葉の面では、発音や文法にこだわらず言いたいことが相手に伝わるように会話した結果、韓国語が上達。帰国後に受験した韓国語能力試験TOPIKでは、最難度の6級を取得した。

 交換留学生として1セメスター留学をした斉藤美希さん(人間科学部コミュニケーション学科4年)は、今回の留学を通じて、自分から周りの人に話しかけていくなど、自ら居心地のよい環境を作ることが大事であることを学んだと語った。同じく交換留学生として1セメスター留学をした森島伶菜さん(総合政策学部法律行政学科4年)は、失敗を恐れずにチャレンジすること、自分に自信を持つこと、自分の意見をはっきり伝えることの大切さを学んだと語り、これから留学を考えている学生へ「留学をして後悔することは絶対にないので、怖がらずに思い切ってチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。

 常磐大学教職員による海外体験談は、10月から学内で公開する。

参考:【常磐大学】常磐大学の教職員、先輩学生から海外留学や海外体験の話を聞くプログラム 

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大学ジャーナルオンライン編集部

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