2022年9月9日より、東北大学大学院情報科学研究科は、量子コンピューティングに関するワークショップ・チュートリアル「Quantum Computing for You (QC4U)」をオンラインで開催する。対象は全国の高校生・大学生・大学院生・高専生、社会人。参加費は無料。
2021年度に、量子アニーリングを利用した組合せ最適化問題の解法に関するワークショップ・チュートリアルとして実施した「Quantum Annealing for You (QA4U)」。今回は「Quantum Computing for You (QC4U)」と題して量子コンピュータのゲート方式に挑戦し、世界中で開発が進められる量子コンピュータを自由自在に操るプログラミング技術を学ぶ。
ワークショップは「授業期間」「演習期間」「卒業試験期間」の3つの期間を設け、量子コンピュータを触って何ができるのかを皆で考えていくというもの。9月の「授業期間」は、9月9日・16・22日の3回、東北大学の大関真之教授が量子コンピュータの触り方をYouTubeでオンライン配信。質問やコメントにリアルタイムで回答する。内容は高校生向けにアレンジしてあるので、初学者でも量子力学および量子コンピュータを触れるようになる。また、参加者どうしさまざまな年代やバックグラウンドを持つ人と交流を深める貴重な機会となる。
授業期間での学習をもとに、10月の「演習期間」は量子コンピュータのアプリ制作を目指す。希望する参加者でチームを形成し、自宅や学校から自身のPCを利用して、遠く離れた仲間と企画会議やプログラミングを行いながら量子アプリを作成する。また、10月に開催予定の「量子コンピューティングEXPO」とも連携する。
授業期間・演習期間を経て、11月の「卒業試験期間」は量子コンピュータを駆使したアプリやサービスをできる限り完成形に向けて作成する。出来上がったものを披露し、学術関係者、企業での事業開発経験者、さまざまな人からの評価を受けて卒業試験を実施。卒業試験に合格すると、東北大学や共同研究講座からなるパートナー企業で実施するイベントでの発表機会を得ることができる。また事業化・収益化に向けてのパートナー探しもサポートする。
参加希望者は9月8日(木)12時までに専用フォームに申し込む必要がある。