藤田医科大学は2023年秋、東京・羽田空港に隣接する東京都大田区の大規模複合施設「羽田イノベーションシティ」に先端医療施設の「藤田医科大学東京 先進医療研究センター」をオープンする。再生医療や不妊治療、精密健診などに取り組み、東南アジアや中国などからの医療ツーリズムにも本格参入する。
藤田医科大学によると、先進医療研究センターは羽田イノベーションシティゾーンAの地下1階から地上4階までの延べ約9,000平方メートルを占める。このうち、4階が医療関連企業との産学連携研究室や細胞培養施設、残りが藤田医科大学羽田クリニックとなる。医師、看護師、技師ら50人体制でのスタートを予定している。
事業は先端医療、精密健診、活動長寿を3本柱に、再生医療やがんのゲノム療法、不妊治療、最先端のリハビリテーション、精密健診など自由診療を中心にした高度な医療に取り組む。英語、中国語など多言語に対応できる通訳を備え、海外からの医療ツーリズムにも対応する。
藤田医科大学はコロナ禍前、愛知県の病院で年間約800人の海外からの患者を受け入れてきたが、羽田空港は中国の地方都市からの直行便が充実していることから、オープン3年後で海外からの患者が年間6,000人前後に増えるとみている。
藤田医科大学を運営する藤田学園の星長清隆理事長は記者会見で「次世代の医療に挑戦する医療施設にしたい」と述べた。