2023年の二十歳の集い(成人式)参加対象となる新成人の6割が「新型コロナウイルスの感染者が増えても外出制限をしない」と考えていることが、マーケティングリサーチのマクロミルによる全国調査で明らかになった。公衆衛生への関心や日本の政治に対する期待が著しく低下しているのも、今年の新成人の特徴となっている。

 調査は2022年12月、マクロミルのモニターで2002年4月2日~2003年4月1日に生まれた全国の男女250人ずつを対象にインターネットを通じて実施した。

 それによると、新成人が関心を持つニュースは少子化対策がトップで39.4%、経済・金融政策の37.0%、働き方改革・女性活躍推進の34.4%が続いた。新型コロナ対策など公衆衛生は14.8%にとどまり、前年調査から10.8ポイントの大幅減になった。

 新型コロナに対しては、「感染予防対策をできるだけ意識する」との回答が79.6%あったものの、「感染者が増えても外出制限をしない」とする人が58.4%と半数を超えた。

 日本の政治に対する期待は「期待できる」が2.4%、「どちらかといえば期待できる」が16.0%の合計18.4%。前年調査より5.6ポイント下がった。逆に、「期待できない」は27.6%で、前年調査より7.2ポイント増え、調査開始以来の最高を記録している。理由は不祥事の多さや少子化対策を挙げる声が目立った。

 SNSの利用はLINEが95.8%でトップ。2位にInstagramの85.4%が入り、3位のTwitter79.2%を初めて逆転している。

参考:【note】【マクロミル公式note】2023年新成人に関する調査 ~「新型コロナ感染予防」と「友達作り」に前向き。SNS利用率「TikTok」は3年で4倍に~

大学ジャーナルオンライン編集部

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