東京工芸大学の吉野弘章学長は、創立100周年特設サイト上で、月刊連載コラム「工芸ヒストリー」の第19話を2023年1月5日に公開した。1977(昭和52)年に大学名称を現在の「東京工芸大学」へと変更した経緯や、「工芸」という言葉が持つ真の意味について解説している。

 東京工芸大学は1923(大正12)年、日本で初めての写真専門の高等教育機関「小西寫眞専門学校」として創立。その後、1926(大正15)年に「東京写真専門学校」、1944(昭和19)年に「東京写真工業専門学校」、1950(昭和25)年に「東京写真短期大学」、1966年(昭和41)年に「東京写真大学」へと名称変更が行われた。創立以来、校名には「写真」という二文字が常に含まれており、「写専」や「写大」という略称で知られていた。1977年(昭和52)年に再度名称変更が行われ、現在は「東京工芸大学」となっている。

 1月5日に公開した「工芸ヒストリー」第19話では、創立以来校名に使われてきた「写真」の2文字を止めて名称を「東京写真大学」から現在の「東京工芸大学」へと変更した経緯や理由、さらに、名称変更に至るまでの教職員や学生、同窓生との1年以上にわたる議論と対話の日々について語り、「工芸」という言葉に込められた真の意味と建学の精神を再確認し、未来に向けて更なる発展を遂げていくことへの先人たちの熱い思いを伝えている。

 東京工芸大学は、2023年に創立100周年を迎えることを記念し開設した「創立100周年特設サイト」上で、月刊連載コラム「工芸ヒストリー」の連載を2021年10月5日から開始した。東京工芸大学の歩みを紐解きながら、社会との関わりやそこに登場する多くの人々の情熱や思いを届ける内容で、全28話を予定している。

参考:【東京工芸大学 創立100周年記念サイト】工芸ヒストリー

東京工芸大学

テクノロジーとアートの融合。新たな価値を創造

東京工芸大学は、時代の流れとともに写真を初めとするテクノロジーとメディアアートの最先端教育・研究機関として進化を遂げています。学生一人ひとりの個性を尊重し、可能性を最大限に伸ばす教育を展開。工学・芸術の理論と応用を教授・研究するとともに、広い基礎的視野・認識と[…]

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