就活サイト「ONE CAREER」を運営する株式会社ワンキャリアは、「東大京大24卒就活人気ランキング」を発表した。調査対象は「ONE CAREER」ユーザーのうち、東京大学・京都大学、または同大学院に在籍する2024年卒業予定の学生。有効回答数は3,897人。
「東大京大24卒就活人気ランキング」TOP10は、1位野村総合研究所、2位三井物産、3位三菱商事、4位PwCコンサルティング合同会社、5位アクセンチュア、6位アビームコンサルティング、7位NTTデータ、8位三菱地所、9位三井不動産、10位ソニーグループだった。
2024年卒の学生たちが希望する就職先のキーワードは「転職実績が豊富」「転勤なし」「配属確約」。3月は日系大手志望の学生の就活が本格化するタイミングのため、外資系企業よりも日系企業が上位に来る傾向がある。総合商社やコンサルティングファームが人気なのは、今回も変わっていない。
そのなかで7位にランクインしたNTTデータについては、学生からは「外資系コンサルや日系の事業会社への転職者もいるので、セカンドキャリアにもつながりやすいように感じた」と転職を視野に入れたコメントが見られた。勤務地が首都圏中心で転勤リスクが少ないことも支持に繋がった。10位のソニーグループと同様に、配属先ごとに選考コースが分かれていることも特徴といえる。転職実績が豊富で、転勤がなく、配属先が確約されている。そのような企業が支持される背景には、「会社任せのキャリアにはしたくない」という東大・京大生の意志がうかがえる。
また、TOP10には入らなかったが18位にJR東海、44位にJR東日本、47位に日本航空がランクインするなど、新型コロナウイルスの感染拡大で大きな打撃を受けた鉄道・航空業界がランクアップ。日本航空は去年から40位も順位を上げた。
スタートアップ企業をみると、TOP50に食い込むはなかったものの順位を急上昇させた企業があった。YouTuberのマネジメントを手掛けるUUUM(ウーム)や、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーなどがエンタメ企業が躍進。これも、今回の特徴のひとつと言える。
参考:【株式会社ワンキャリア】【東大京大24卒就活人気ランキング】「転職実績が豊富」「転勤なし」「配属確約」が上位にランクイン。転職を前提とするキャリア観の変化が鮮明に?