文部科学省は2019年度の国立大学入学定員をまとめた。それによると、学部学生の入学定員は9万5,635人で、前年度を15人下回った。農水関係学部で100人、薬・保健で10人定員が増加したものの、人文社会で80人、理工で30人、教育で15人減少している。

 学部が新設されるのは、福島大学農学群と東京外国語大学国際日本学部。福島大学農学群には入学定員100人の食農学類が設けられる。東京外国語大学国際日本学部には入学定員75人の国際日本学科が置かれる。

 学部の改組では室蘭工業大学工学部が理工学部になる。これに伴い、建築社会基盤系など4学科が創造工学、システム理化学の2学科に再編される。学部の入学定員600人は変わらない。

 学科などの再編では宇都宮大学工学部で機械システム工学、電気電子工学、応用化学、情報工学の4学科が基盤工学科に再編されるのをはじめ、佐賀大学農学部で応用生物科学、生物循環科学、生命機能科学の3学科が生物資源科学科になるなど、6大学8学部で実施され、計44学科が13学科に生まれ変わる。

 大学院の入学定員は前年度比22人減の5万9,178人。内訳は修士課程が前年度比620人減の4万1,720人、専門職課程が640人増の3,776人、博士課程が42人減の1万3,682人。滋賀大学大学院データサイエンス研究科、鳥取大学大学院共同獣医学研究科など11大学院で研究科の新設、再編が予定されている。

参考:【文部科学省】平成31年度国立大学法人の入学定員(予定)について

大学ジャーナルオンライン編集部

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