北見工業大学工学部地球環境工学科の山下聡教授らは、2018年9月6日に発生し、北海道で初めて震度7を記録した胆振東部地震の被災地を緊急災害調査し、速報版レポートをまとめた。札幌市清田区の液状化、厚真町の土砂災害など生々しい現地の被災状況が報告されている。

 北見工業大学によると、調査メンバーは山下教授のほか、川口貴之准教授、渡邊達也、川尻峻三の両助教。札幌市清田区の液状化、厚真町吉野、富里地区の土砂災害に加え、むかわ町鵡川の堤防被災を中心に、地震の翌日から2日間かけて現地を回った。

 札幌市清田区では、舗装された道路が波打つように曲がり、陥没や亀裂があちこちに見られたほか、多数の民家が大きく傾いていた。被災個所はかつて水田だったと推察され、埋めた盛土内の地下水位が高かったとみられる。このため、液状化した盛土が流動し、大きな被害をもたらしたもようだ。

 厚真町吉野、富里地区では、山の斜面が崩落して崖下の民家を飲み込み、水田へ流出していた。研究グループは地震の揺れで斜面の堆積土が不安定化し、崩壊したとみている。むかわ町を流れる鵡川の堤防に亀裂が多数見られ、一部に液状化で発生したと考えられる噴砂も確認されている。

 胆振東部地震では厚真町吉野地区で震度7、札幌市清田区とむかわ町で震度5弱の激しい揺れがあったと推定されている。北海道庁の発表によると、16日17時30分現在で死者は厚真町の36人をはじめとする計41人で、負傷者は696人に上る。

参考:【北見工業大学】平成30年北海道胆振東部地震に関する緊急災害調査を行いました

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大学ジャーナルオンライン編集部

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