2020年に卒業予定の大学3年生のうち、77.1%が夏休みまでに就職活動の準備を始めていることが、就職情報サイト運営の学情の調査で明らかになった。就活ルールに対する抜け駆けの横行で内定前倒しが相次いでいるだけに、学生の意識も早めの対応に向かっているとみられる。

 調査は7月26日から8月8日の間、就職情報サイト「あさがくナビ2020」登録会員を対象にウェブ上で実施、1,017人から有効回答を得た。

 それによると、既に2019年3月からスタートする就活に向け、インターンシップへの参加や自己分析、業界研究など準備を進めている学生は、全体の77.1%に上った。内訳はインターンシップへの参加が68.8%、自己分析が63.4%、就職ガイダンスへの参加が57.7%、就職に関するイベントやセミナーへの参加が49.9%、各企業の研究が42.5%(複数回答)。

 就職への意欲を問う質問に対しては、「何としても就職したい」と答えた学生が29.8%、「無理をしてまで志望業界へ就職する気になれない」が32.4%、「自分に合わない企業なら転職すればよい」が33.1%だった。就活スタートまでまだ時間があるせいか、就活への意欲にまだばらつきが見られた。

 就活スタート直前の調査になると、「何としても就職したい」が例年多くなるが、就活前倒しで準備を早めているものの、切羽詰まった危機感を持つ状況にはなっていない。学情は「就活準備が進むとともに、意識も変化する」とみている。

参考:【PR TIMES】株式会社学情 2020年卒学生就職活動開始前意識調査レポート(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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