文部科学省は2023年度の科学研究費補助金と学術研究助成基金助成金を合わせた科学研究費助成事業で、挑戦的研究など主な研究種目で2万3,156件を新規採択し、継続分と合わせた7万9,505件に対し、直接経費、間接経費の合計で2,167億円を配分した。

 文科省によると、2023年度の主な研究種目に対する新規応募は、前年度より1,873件少ない8万5,101件。新規採択率は27.2%で、1課題当たりの平均配分額は前年度より19万2,000円増の258万8,000円となった。

 若手研究は新規応募件数が1万3,060件。前年度を82件下回った。新規採択件数は5,274件で、前年度より19件減っている。新規採択率は40.4%。前年度の40.3%とほぼ同程度になった。

 配分額の内訳は直接経費1,667億円、間接経費500億円。1課題当たりの直接経費平均配分額は209万7,000円となり、前年度を5万8,000円上回っている。

 女性研究者の採択件数は5,144件。全体の22.2%を占めた。新規採択率は28.6%となり、男性の26.8%よりやや高くなっている。40歳未満の採択件数は全体の29.6%を占めた。新規採択率は34.3%で、全体の27.2%を7.1ポイント上回っている。

 応募件数、採択件数とも国立大学が最も多く、私立大学が続いた。研究分野では医・歯学関連が33.8%でトップ。次いで社会科学関連の22.2%、工学関連の7.4%となっている。

参考:【文部科学省】令和5年度科学研究費助成事業の配分について

大学ジャーナルオンライン編集部

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