山形大学と東北芸術工科大学はAI(人工知能)テクノロジーの活用に関する共通授業科目を10月から共同開講した。山形大学は1年生、東北芸術工科大学は全学年が受講できるオンデマンド配信の授業で、両大学の教員だけでなく、民間企業の役員らが講師を務め、AI活用の最前線を学ぶ。
山形大学によると、共同開講する講義は山形大学で「テクノロジー概論」、東北芸術工科大学で「科学技術と未来」が名称。2024年1月まで計15回の講義が予定され、AIの歴史やAI、ブロックチェーン、5G、クラウドビッグデータ、メタバースなど最新技術の活用事例、テクノロジーと法の関係などを解説する。外部講師にはAI開発のシナモンの家田佳明執行役員、キアラの石井大輔CEO、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の永石尚也准教授が招かれる。
現代社会はAIなど科学技術の進歩で大きな変貌を遂げようとしている。学生たちにめまぐるしく変化する社会の現状を知り、それぞれの専門領域に役立ててもらうため、両大学は国立、私立の枠を超えて共通授業の共同開講を企画した。
山形大学は授業の共同開講のメリットについて、互いのネットワークを活かした最先端の講師陣、教育費の分担、共同でのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動の展開を挙げており、今後も両大学で教育機能を強化するとしている。
参考:【山形大学】東北芸術工科大学と山形大学が私立・国立大学の枠を超えた授業科目を共同開講 ‐AI等テクノロジーの活用法について学ぶ‐