千葉工業大学は「ロケットガール&ボーイ養成講座2018」を2018年6月から開催。高校生たちがロケットの設計から打ち上げまで全て自分たちの手で体験してきた。最終回となった2018年9月23日、千葉県御宿町にある千葉工業大学の実験場で、高校生たちが製作したロケットの打ち上げ本番を迎えた。

 「ロケットガール&ボーイ養成講座2018」には、応募者の中から選ばれた千葉、東京、神奈川など関東各都県の高校生13人(うち女子4人)が参加した。参加者はA、Bの2チームに分かれ、6月のキックオフ・ミーティングを皮切りに、小型ハイブリッドロケットの設計、製作、組み立てなど一連の工程を全て自分たちの手で行い、9月の打ち上げ本番に臨んだ。

 高校生たちが製作した2機のロケットはともに、火薬などは使わずプラスチック(ABS樹脂)が燃料。Aチームの機体は全長147センチ、重量5.5キロ、想定到達高度270メートル、Bチームは全長172センチ、重量3.8キロ、想定到達高度353メートルだった。

 打ち上げ本番では、Aチームが点火時の衝撃で飛び出したパラシュートがブレーキとなり、数十メートルの高さから発射台脇に落下するトラブルに見舞われた。Bチームは想定高度付近まで飛んだがパラシュートが開かず、機体は海上に落下し、待ち構えていた漁船に回収された。

 残念ながら両チームとも100%の成功とは言えない結果だったが、参加した高校生たちはやり遂げたことに大満足な様子で、「将来は宇宙関係のエンジニアになりたい」などとコメントするなど、有意義な体験ができた様子だった。

参考:【千葉工業大学 ニュースICT】 ロケットの千葉工大 全開

千葉工業大学

最先端の科学技術を学び、世界文化に技術で貢献するプロフェッショナルを育成

千葉工業大学は1942年(昭和17年)、高度な科学技術者を養成し、日本をはじめアジア諸国を豊かにするという社会的な要請を受け、「興亜工業大学」として創立しました。それから75年、ものづくりを通じて日本の成長を支え続け、今では現存する最古の私立工業大学となりまし[…]

大学ジャーナルオンライン編集部

大学ジャーナルオンライン編集部です。
大学や教育に対する知見・関心の高い編集スタッフにより記事執筆しています。