2023年12月6日、奈良県立医科大学は医学部医学科の一般選抜募集要項を公開した。2024年度一般選抜の2次試験前期日程は、学科を試験を廃止し小論文と面接のみで実施する。共通テスト900点に対して小論文の配点は100点で、面接は配点なし。募集人数は前年から変更なく22名となっている。

 奈良県立医科大学医学部医学科の2次試験前期日程は、2013年度入試から『トリアージによる奈良医大入試方式』で行ってきた。180分の試験時間で「数学」「英語」「理科(1科目選択)」を同時に解答する形式で、問題量が多いため、どこから考えて解答するべきか、どのような時間配分で解答するべきかを「迅速」「的確」「冷静」に判断する力が必要になる。これが医師を目指す者にとって必要不可欠な能力として求められるとしていた。

 2024年度はこの入試を廃止し、小論文と面接のみに変更する。理由として、次代を担う有能な医師・研究者の育成を促進し、また、グローバルな視野から医学・医療の進歩や社会とのかかわりに関心を持ち、未だ答えのない課題等を見出し解決しようとする資質を評価するとしている。

 小論文試験は120分で、医療の分野に限らない広汎な分野から課題文を提示し、論理的思考力、着想力・構想力、説明力、表現力などについて評価し、特に優れた(劣る)答案だと判断される場合、基準点に加点(減点)をする。面接試験は、配点はないものの、アドミッション・ポリシーに照らして適性を欠くと判断された場合は、共通テスト、小論文試験の成績にかかわらず不合格とする。

 なお、学校推薦型選抜(緊急医師確保枠、地域枠)においては「トリアージによる奈良医大入試方式」を継続して実施済み。一般選抜2次試験の後期日程は、前期日程と大きく異なり、共通テスト300点、学科試験900点と面接で実施する。

参考:【奈良県立医科大学】お知らせ・入試日程・募集要項・インターネット出願等

奈良県立医科大学

大学ジャーナルオンライン編集部

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