2018年11月26日、中部大学(愛知県春日井市)と米ワイオミング大学(ワイオミング州ララミー市)が大学間交流協定を締結。中部大学が連携する米国の大学はオハイオ大学、ウェストバージニア大学、ミシガン州立大学に続いて4校目となる。
ワイオミング大学は教養学部、教育学部、法学部、商学部、農学部、工学部、健康科学部の7学部からなる州立の総合大学で、学生数は約13,000人と中部大学と同じ規模。同州はイエローストーン国立公園があるなど自然に恵まれていることから、ワイオミング大学では持続可能な社会を実現するための資源エネルギー工学や農学の研究が盛んである。また、18世紀半ばまでインディアンが居住し、欧州からの移民によるアメリカ合衆国開拓時代の歴史遺産も豊富な環境も、中部大学の学生にとって歴史を学ぶ機会となる。
ワイオミング大学も、日本を代表する工業地帯である中部地方において、工学技術の開発を下支えする中部大学との連携に高い関心を示した。
協定の締結は、2015年まで国際核融合エネルギー研究開発機構(ITER)の機構長を務めた中部大学本島修学事顧問と、米エネルギー省(DOE)の核融合科学部長だったワイオミング大学のエドモンド・シュナコフスキー副学長との意見交換から始まった。2018年より中部大学関係者が現地を視察し、具体的な話し合いを進めた結果、石原修学長とローリー・ニコルズ学長が覚書を交わした。今後、両校は教員相互の滞在、共同研究、学生相互の留学、所蔵する学術資料の相互利用などを積極的に進める。
中部大学は2018年に入ってからフランスや中国の大学と新たな協定締結も実現しており、現在は合計24ヶ国49大学・機関と交流。共同研究・交換留学・海外研修など多彩な国際プログラムを展開している。