高校生が考える将来必要とされる能力のトップは「主体性」-。リクルートと全国高校PTA連合会が高校2年生とその保護者の全国調査を実施したところ、こんな結果が出た。リクルート「キャリアガイダンス」の赤土豪一編集長は「自分のあり方や生き方を考えながら、課題を探して解決する探究学習の重要性が高まっている」と分析している。

 リクルートによると、調査は北海道、東京都、秋田、群馬、福井、静岡、奈良、徳島、宮崎7県計27校の高校2年生とその保護者が対象。2023年9~10月に高校生1,752人、保護者1,457人から有効回答を得た。

 進路に関する話し合いは83.0%の保護者が「ある」と答え、高校生が保護者に話す内容は「高校卒業後の具体的進路」が64.4%で最も多かった。それに次ぐのが「将来の職業」や「将来の夢」で、ともに50%を上回っている。

 高校生が将来、必要とされると考える能力は、51.5%の「主体性」がトップ。これに対し、「主体性を持っている」と考える高校生は25.2%にとどまり、大きなギャップが存在することが分かった。保護者の31.2%は探究学習の必要性を感じている。

 AIなど技術革新が将来の職業に与える影響については、高校生の61.2%、保護者の53.2%が「期待している」と答えた。逆にAIの発達で「職業の選択範囲が狭まる」と危惧する声も出ている。

参考:【リクルート】高校生が考える将来必要とされる能力TOPは「主体性」 保護者も高校生の自主性を重んじる傾向が強く、自己の在り方や生き方を考える『探究学習』の重要性が高まる(PDF)

大学ジャーナルオンライン編集部

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