帝京大学は、2025年4月に理工学部の学科を刷新し、板橋キャンパス(東京都板橋区)にデータサイエンス学科(仮称)、宇都宮キャンパス(栃木県宇都宮市)に総合理工学科(仮称)の設置を計画している。※計画中につき変更の可能性あり。
「データサイエンス学科(仮称)」は板橋キャンパスに設置する予定で、数理・統計学と情報工学の理論的基礎のうえに、課題解決型学習法を活用してデータから価値のある情報を創造し、それを意思決定に生かす能力を備えたデータサイエンティストを育成する。板橋キャンパスは新宿駅から所要時間約20分という好立地に医学部、薬学部、医療技術学部、医療系大学院があり、総合大学の強みを生かし、医療系学部、経済学部と連携した医療データや経営データに関するデータサイエンスを学ぶ。
東京23区内の大学は2028年度まで定員増が制限されているが、2023年6月9日に試行された「特定地域内学部収容定員の抑制等に関する命令の一部を改正する命令」により高度なデジタル人材の育成に資する情報系の人材育成を行う学部学科は限定的に対象外となった。データサイエンス学科はこの例外措置を活用して設置することになる。
「総合理工学科(仮称)」は、宇都宮キャンパスの理工学部の4学科(機械・精密システム工学科、航空宇宙工学科、情報電子工学科、バイオサイエンス学科)を再編して設置する予定で、「機械・航空宇宙コース」「ロボティクス・Alコース」「情報科学コース」「環境バイオテクノロジーコース」の4分野のコースを設け、理学、工学分野における基礎知識を幅広く学んだうえで各専門分野を深く学ぶ。
帝京大学によると、理工学部の在学生および2024年度入学者対象のカリキュラムは2025年以降も継続し、現行の理工学部4学科は、在学生および2024年度入学者が卒業するまで維持される。新学科で開講する新しい科目の多くは、在学生および2024年度入学者も履修可能で、在学生のカリキュラムも一層充実することになる。