2024年7月3日、江戸川大学では、社会学部経営社会学科・仁志敏久客員教授が担当科目「スポーツ指導者論Ⅰ」に元プロ野球選手の内川聖一さんを招き、特別講義を実施した。
特別講義では、仁志客員教授が聞き手となり、少年野球時代から父親が監督だった高校時代、今もNPB記録として輝く右打者シーズン最高打率.378を達成した2008年シーズンの飛躍、そして、WBCでの栄光と悔恨など、内川さんが幼少期からプロ生活を終えるまで歩んできた野球人生のさまざまなステージで、どのように競技と向き合っていたのか、また、どのような指導者との出会いがあり、受けた指導がどのように自身の糧となったか語られた。
「少年野球時代の指導者は、結果も大事だけど日々やるべきことをしっかりすることがもっと大切だと説いてくれた。結果が出ず自分が沈んでいる時は見逃さずに声をかけてくれた。この出会いがあって、今の自分があると思う」「巨人という強いチームから移籍してきてチームメートとなった仁志さんに、『あのプレーの意味は?』と毎日のように質問攻めにしていた。『考えて野球をする』とはどういうことかを教えてもらった」。内川さんの落ち着きながらも熱のこもった語り口は、受講者へのエールのようでもあり、学生たちは熱心に聞き入っていた。
内川さんの話の後は質疑応答の時間も設けられ、講義終了後には、学生たちと握手や記念撮影にも応じた。将来スポーツ指導者を目指す学生や、競技者として大学スポーツに打ち込む学生にとって、有意義な時間となった。